川西市で不動産を相続したら？ 最初の手続きとは

川西市で不動産を相続することになった場合、まずは相続登記を申請し、期限内に相続税申告を完了させることを目指しましょう。相続登記の義務化により、相続開始から3年以内に名義変更を行わないと、過料が科される場合があります。

具体的には、以下のステップです。

相続人の確認と遺産分割協議

まずは、亡くなった方（被相続人）の戸籍謄本を取得し、相続人を確認します。亡くなった方が遺言書を残している場合は、その内容をもとに遺産分割を行います。

遺言書がなく、複数の相続人がいる場合は、「誰が取得するか」「他の相続人には代償金を払うか」などの話し合いが必要です。

不動産は分割が難しいため、協議が長引く場合があります。場合によっては、弁護士や司法書士などに間に入ってもらうとよいでしょう。

その後、遺産分割協議書を作成します。

必要書類の収集

遺産分割協議がまとまったら、必要書類を準備します。一般的に以下の書類が必要です。

• 被相続人の戸籍謄本（出生から死亡まで）
• 相続人全員の戸籍謄本と印鑑証明書
• 不動産の登記事項証明書
• 固定資産評価証明書（川西市役所で取得）
• 遺言書または遺産分割協議書

必要書類の準備には時間がかかる場合があるため、早めに始めましょう。

相続登記の申請

相続登記は、不動産所在地を管轄する法務局で行います。川西市を管轄するのは神戸地方法務局の伊丹支局です。申請書は法務局のウェブサイトからダウンロード可能です。書類を提出し、登録免許税などの費用を納付します。手続きは司法書士に依頼することも可能です。

税金の確認と申告

基礎控除（3,000万円＋法定相続人×600万円）を超える遺産がある場合、相続税申告が必要です。不動産の評価額の算定次第で納税額が大きく変わるため、税理士にアドバイスを依頼するとよいでしょう。

不動産の相続は、受け取るだけで終わりません。分からない点や不安があれば、市の無料相談窓口や司法書士・弁護士などの専門家を積極的に活用しましょう。

空き家リスクや固定資産税…川西市の相続不動産で起こる問題とは

相続した家を誰も住まずに放置すると、固定資産税の負担増、老朽化による倒壊リスクなどのトラブルが発生する可能性があります。川西市では、相続不動産が空き家として放置されるケースが珍しくありません。

引用元：「いつまでも安心して住み続けられるまち」を創る川西市空き家対策・マンション管理適正化推進計画

想定される主なリスクを解説します。

建物の老朽化と倒壊リスク

老朽化した空き家は、台風や地震で倒壊する危険があります。川西市周辺では南海トラフ地震の危険性が指摘されており、倒壊すれば周囲の住民や通行人に怪我を負わせる可能性も否定できません。

また、川西市は自然が豊かで緑も多い反面、湿気の多い立地もあります。木造住宅は湿気の影響で傷みやすく、数年で修繕不能な状態になることもあるでしょう。

固定資産税の負担増

川西市内に所有する不動産には、空き家であっても固定資産税が毎年課税されます。複数の不動産を相続した場合、経済的な負担が大きくなるものです。

さらに家が空き家になり老朽化が進んで周囲に悪影響を及ぼす可能性がある「特定空き家」として認定されると、税額が最大で6倍になるケースもあります。

資産価値の低下

住んでいない不動産は、管理を怠ると資産価値が下がっていきます。売却を検討する場合も、買い手が付きづらくなります。

川西市では山の手側などで「道路に接していない」「市街化調整区域にある」といった制限がある土地も少なくありません。そうした物件は評価額が低く、売却には時間がかかります。

このように空き家問題や税負担は、何もしなければ悪化していく一方です。相続した不動産については早い段階で計画を立て適切に管理することが大切です。

川西市の相続不動産はどう使う？そのまま住む・売る・貸すの選択肢

川西市で相続した不動産の活用方法として、以下の3つの選択肢があります。

• 居住
• 売却
• 賃貸

それぞれメリットとデメリットがあり、最適な選択は相続した不動産の状態や個人の状況によって異なります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

居住

まずは、相続した不動産にそのまま住むケースです。

川西市は大阪梅田まで約20分でアクセスでき、商業施設や自然環境が充実した住みやすい地域です。固定資産税の支払いは必要ですが、住宅ローンの負担がないため、生活コストを抑えられるでしょう。

ただし相続した家が古く、間取りや設備が現代のニーズに合わない場合は、リフォームやリノベーションが必要です。さらに固定資産税やメンテナンス費用は継続的に発生します。

売却

家の老朽化が進みリフォームに費用がかかる、まとまった資金が必要という場合は、売却を検討することも一つです。相続税の支払いや新たな投資に充てられるほか、空き家にしてしまい、将来的に管理責任を問われるリスクを軽減できます。

ただし売却をすると、譲渡所得税が発生する場合があります。また、不動産の市場動向は変化しているため、売却のタイミングによっては将来の値上がり機会を逃すこともあるでしょう。

さらに思い出のある不動産の場合は、感情面で大きな喪失感を味わうことも珍しくありません。

賃貸

川西市は住宅地として人気があるため、賃貸を選択することが可能です。不動産を手放すことなく、収益を上げられます。適切に管理することで、不動産の価値向上につながります。

いずれ自分や家族が住む可能性がある場合や売却の機会をうかがいたいと考えているときにも最適です。ただし、空室リスクや管理コストがかかります。また賃貸するにあたってリフォームをする必要があります。

川西市で相続した不動産を有効活用するなら

川西市で相続した不動産の活用に悩んでいる場合は、「空き家のチカラ」にぜひご相談ください。不動産を管理するためには、固定資産税や修繕管理など多くのコストと手間がかかります。「空き家のチカラ」は、負担を軽減しながら、オーナー様にメリットのある形で物件を有効活用できるサービスです。

建物の状態を問わず現状のまま預けることが可能で、必要な修繕・リノベーションは原則「空き家のチカラ」が負担します。契約期間満了後には、価値の高まった状態で物件が返却されます。さらに、運営や入居者管理も一任できるため、遠方在住の相続人にもぴったりです。

まずはお気軽にお問い合わせください。